アメリカ文学会関西支部臨時総会および1月例会のご案内
2024年度アメリカ文学会関西支部臨時総会および1月例会を下記の通りオンラインで開催いたします。多くの会員の皆様のご出席をお願い申し上げます。
(ついでながら、関西支部評議員選挙の投票締切は、12月19日(木)事務局必着となっております。投票がお済みでない方はお急ぎください。返信用封筒には、臨時総会出欠・委任状カードも同封してください。)
■日時:2025年1月11日 (土) 14時開会
■Zoomによる開催
参加リンクについてはメールでお知らせします。
* 非会員で例会への参加を希望される方は、関西支部事務局までお問い合わせください。
【臨時総会】
■開会の辞(14時):支部長 里内 克巳(大阪大学)
■議事(14時10分):①評議員選挙結果について
②その他
【1月例会】
■ 若手シンポジウム:(14時20分)
現代アメリカ文学における「ポスト(以後)」
司会・講師 近藤 佑樹(大阪大学)
講師 杉本はなな(立命館大学・院)
講師 小谷 真由(神戸大学・院)
講師 王 立珺(大阪大学・院)
(途中20分程度休憩)
■ 閉会の辞 (17:00) 副支部長 山本 秀行(神戸大学)
第34回日本アメリカ文学会北海道支部大会を下記の要領にて開催いたします。対面およびZoomによるハイブリッド開催となります。どうぞお誘いあわせの上、多数お集まり下さいます様ご案内申し上げます。
▼ 日時 : 2024年12月21日(土) 午後3時30分より
▼ 場所 :藤女子大学(札幌市北区北16条西2丁目) 4階471教室
▼ 対面およびZoomによるハイブリッド開催
【参加方法】 北海道支部会員以外の方は、事務局までお問い合わせください。 sach@hoku-iryo-u.ac.jp
■ 開会 (午後3時30分)
■ 第1部 ワークショップ(午後3時30分~4時20分)
▼ タイトル:「映画から読むThe Color Purple」
▼ 司会・講師:岡本 晃幸(藤女子大学)
▼ ディスカッサント:松井 美穂(札幌市立大学)
■第2部 セミナー (午後4時30分 ~ 6時)
▼ タイトル:「翻訳を継承し創造する」
▼ 司会;本城 誠二(北海学園大学名誉教授)
▼ 講師と演題:
本村 浩二(駒澤大学)「Delta Wedding の翻訳を自己点検する」
宮澤 優樹(金沢大学)「寒さを翻訳する:ウォートンの『イーサン・フロム』における語りについて」
〈 12月例会のお知らせ 〉
2024年12月14日(土)2時より
慶應義塾大学三田キャンパス 第一校舎 122 教室
シンポジウム
Lyric “I”の冒険ーー20世紀後半の抒情詩のゆくえ
司会・講師:飯野友幸(上智大学)
講師:金澤淳子(東京理科大学)
講師:江田孝臣(早稲田大学名誉教授)
講師:田中裕希(法政大学)
コメンテーター:舌津智之(立教大学)
日本では和歌・俳句の長い伝統が積みかさなったあとで近代になって抒情詩が移入されたのに対して、古代ギリシアのサッポーの時代から西洋で受け継がれてきた “lyric” は、より広く複雑な概念をおびてきた。それだけに、英米でもlyricは詩における基本ジャンルでありながら、漠然とした概念にとどまっているのも現状ではないだろうか。今回のシンポジアムでは、20世紀後半以後に時代をしぼり、第二次世界大戦後にモダニズムから脱した詩人たちから始めて、21世紀のエスニック詩人隆盛の時代までの変遷をあとづける。その際、かつてM. H. Abramsは18世紀後半に完成した抒情詩をGreater Romantic Lyricと命名し(1965)、明解な(明解すぎる)format――自然景観と向きあった語り手が瞑想に入り最後はepiphanyの瞬間に何らかの認識・結論に到達する――を提示したが、それが現代でも有効かどうかを見さだめる。絶対的な語り手を前提としていいのか、人間が自然の優位に立つかのように語っていいのか、など20世紀後半の批評理論の展開に照らしたとき再考が必須だからである。そのため、lyricにおける語り手“I”の変わりゆく方向性を追うことで議論を明確にしたい。
Louise GlückとDenise Levertovのlyric sequenceにおけるlyric “I”
江田孝臣(早稲田大学名誉教授)
Elizabeth Bishopの風景描写におけるinvisible lyric “I”
金澤淳子(東京理科大学)
1970年代の LyricとJohn Ashbery
飯野友幸(上智大学)
Jenny XieのEye Levelにおける抒情詩と他者
田中裕希(法政大学)