第58回日本アメリカ文学会関西支部大会、および懇親会のご案内
下記の要領で第58回支部大会、および懇親会を開催いたします。ご出席いただき
ますようご案内申し上げます。お手数ですが、この度会員の皆様にお送りしまし
た郵送物内の葉書にて、11月20日(木)までにご出欠をお知らせ下さい。懇親会
に出席される方は、準備の都合もございますので、事前にお申し込み下さいます
ようお願いいたします。
日時: 2014年12月6日(土) 14:00開会 (受付開始 13:3
0)
場所: 関西学院大学西宮上ヶ原キャンパス F号館203
〒662-8501
兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155
アクセス:
http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_000374.html
キャンパスマップ:
http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_001086.html
大会プログラム
■ 開会の辞(14:00)
支部長 渡辺 克昭(大阪大学)
■ フォーラム(14:10)
テーマ「第一次世界大戦とアメリカ文学 — 戦争、作品、作家の力学」
司会 花岡 秀(関西学院大学)
講師 三杉 圭子(神戸女学院大学)
講師 高野 泰志(九州大学)
講師 上西 哲雄(東京工業大学)
講師 松原 陽子(関西外国語大学)
(途中20分程度休憩)
■ 閉会の辞(17:40)
新関 芳生(関西学院大学)
■ 懇親会(18:00頃から)
場所:関学会館 翼の間(会費5,000円)
司会:西山 けい子(関西学院大学)
フォーラム要旨:
第一次世界大戦開戦から100年の時を刻んだ現在、世界の状況を見わたせば、各地で紛争が渦巻き、あらためて人種や宗教にまつわるさまざまな軋轢の根の深さに当惑せざるを得ない。この世界情勢の不安定さが「戦争」への恐怖を色濃く孕んでいることは否定し難い事実であろう。100年の歳月を経てもなおかつ同じ恐怖に晒されている人間の営みを思えば、あらためて「戦争」に向き合うことは意味のないことではあるまい。そこで、アメリカ文学において一つの黄金時代を織り成した作家たちが、何らかの形で第一次大戦と関わったことを思えば、文学という視点から「戦争」の諸相を検証してみる格好の材料を20世紀前半の時代は提供してくれるのではなかろうか。
本フォーラムでは、Ernest Hemingway、F. Scott Fitzgerald、John Dos Passos、William Faulknerをとりあげて、作家、戦争(現実)、作品(虚構)の相対的な関係を探ってみたい。具体的には、作家が「戦争」といかに関わり、どのような作品という虚構の世界を紡ぎだしたのか、また構築された小説という虚構の世界と「戦争」という現実の世界の間にはどのような歪みや相克が見て取れるのか、またその相克や歪みに戦争に対する人間の姿勢がどのように投影されているのか、といった素朴な視点から、フロアの方々と一緒に、第一次世界大戦とアメリカ文学の関係をあらためて検証することが本フォーラムの目論見である。
(花岡 秀)