日本アメリカ文学会東北支部3月例会
ご 案 内
日時:3月3日(土) 午後2時〜5時
場所:東北大学 片平キャンパス
片平さくらホール 2階 会議室
研究発表1
Randy Checketts (秋田大学)
"Lost in a Lost Generation: Trying to Find F. Scott Fitzgerald"
司会 村上東(秋田大学)
扱う作品
"The Diamond as Big as the Ritz"
"Bernice Bobs Her Hair"
"The Ice Palace"
"May Day"
"Winter Dreams"
研究発表2
宮津多美子(順天堂大学)
「自由黒人Solomon Northupの奴隷体験記Twelve Years a Slave
における絶望のモチーフ」
司会 西垣内磨留美(長野県看護大学)
(※発表では、Louisiana State UP、1996 版を使用)
<研究発表募集>
6月例会(6/16)、9月例会(9/8)、12月例会(12/15)での
発表をご希望の方は、事務局までご連絡ください。
日時 1月28日(土) 午後2時~5時
場所 東北大学 片平キャンパス 片平さくらホール 2階会議室
研究発表1
孫恵仁 (東北大学・院)
「ラフカディオ・ハーンの風刺・風俗画
—ニューオーリンズの『シティー・アイテム』紙を中心に—」
司会 清水菜穂 (宮城学院女子大学・非)
使用テキスト
Hearn, Lafcadio. The New Orleans of Lafcadio Hearn:
Illustrated Sketches from the Daily City Item,
ed. Delia Labarre. Baton Rouge: Louisiana
State University Press, 2007.
研究発表2
高橋守(秋田県立大学)、Stephen A. Shucart (秋田県立大学)
"On Creative Writing"
司会 村上東 (秋田大学)
扱う作品
James N. Frey, How to Write a Damn Good Novel(1987)
Mario Puzo, The Godfather (1969)
Dashiell Hammett, The Maltese Falcon (1930)
Christopher Vogler, The Writer's Journey (1998)
研究発表3
宇津まり子 (山形県立米沢女子短期大学)
「プランテーションノベルを失敗させて始まる物語 ——Kate Chopinの“Ma’ame Pélagie” 」
司会 宮津多美子 (順天堂大学)
日時 1月28日(土) 午後2時~5時
場所 東北大学 片平キャンパス 片平さくらホール 2階会議室
研究発表1
孫恵仁 (東北大学・院)
「ラフカディオ・ハーンの風刺・風俗画
—ニューオーリンズの『シティー・アイテム』紙を中心に—」
司会 清水菜穂 (宮城学院女子大学・非)
使用テキスト
Hearn, Lafcadio. The New Orleans of Lafcadio Hearn:
Illustrated Sketches from the Daily City Item,
ed. Delia Labarre. Baton Rouge: Louisiana
State University Press, 2007.
研究発表2
高橋守(秋田県立大学)、Stephen A. Shucart (秋田県立大学)
"On Creative Writing"
司会 村上東 (秋田大学)
扱う作品
James N. Frey, How to Write a Damn Good Novel(1987)
Mario Puzo, The Godfather (1969)
Dashiell Hammett, The Maltese Falcon (1930)
Christopher Vogler, The Writer's Journey (1998)
研究発表3
宇津まり子 (山形県立米沢女子短期大学)
「プランテーションノベルを失敗させて始まる物語 ——Kate Chopinの“Ma’ame Pélagie” 」
司会 宮津多美子 (順天堂大学)
日本アメリカ文学会関西支部
支部長 水野 尚之
事務局 神戸大学国際文化学研究科
会員各位
2012年1月1日
関西支部1月例会のご案内
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。1月例会を下記の要領にて開催いたします。
日時 2012年1月21日(土) 午後2時より
通常より1時間開始が早まっています。
場所 大阪大学言語文化研究科(豊中キャンパス)
A棟2階大会議室 (560-0043 豊中市待兼山町1-8 )
阪急宝塚線石橋駅、大阪モノレール柴原駅徒歩15分
ミニシンポジウム
「古典研究から批評理論まで—若手研究者の考えていること」
司会 岡本太助(大阪大学)
講師
岡本晃幸(関西学院大学・研究員)
「神話のコンテクスト—“A Tale of the Ragged Mountains”(1844)における拡張主義とヴァージニア」
別所隆弘(同志社大学・嘱託講師)
「旅行記をいかにして読むか」
沖野真理香(神戸大学・研究員)
「マイノリティ演劇研究としてのミュージカル研究」
玉井潤野(京都大学・院)
「新奇さのレトリック」
若手による研究を盛り上げるための新企画です。多数の会員、特に同世代の院生、研究者の方のご参加をお待ちしています。
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・全国大会研究発表応募締切は3月31日、支部会誌投稿締切は4月15日です。投稿規定は会誌48号、ホームページをご覧下さい。
・例会発表の申し込みは随時、事務局までお知らせ下さい。
第156回研究談話会を下記の要領にて開催いたします。どうぞお誘いあわせの上、多数お集まり下さいます様ご案内申し上げます。
◆日時:1月21日(土)午後4時〜6時
◆場所:藤女子大学(札幌市北区北16条西2丁目)新館5階 558室
*交通案内:地下鉄南北線「北18条前」下車、徒歩5分
▼題 目:「私は流れるものすべてを愛する」
——ヘンリー・ミラー『北回帰線』における流れの場としての身体と都市
▼発表者:井出 達郎氏(北海道大学大学院)
▼司 会:上西 哲雄氏(東京工業大学)
▼趣旨:
『南回帰線』のエピグラフ「卵巣の市電に乗って」に典型的にみるように、ヘンリー・ミラーの一般的なイメージは、身体性を猥褻的に強調する作家というものだろう。しかし、この標準的な見方は、ミラーに真に特徴的なものを見落としてしまう。このエピグラフで真に特徴的なもの、それは、卵巣という身体の一器官(organ)が、市電という都市の一機関(organ)と結びつけられている点である。この点に注目して彼の作品群を読むと、身体を都市のように描く場面、また都市を身体のように描く場面が多いことに気づく。では、なぜミラーは身体と都市を結びつけて描くのか。
今発表は、ミラーの実質的な処女作である『北回帰線』(1934年)を取りあげ、ミラーにおける身体と都市の結びつきの問題に対して、彼が二つの場所を同じ流れの場として描こうとしている、という解釈を提示する。もともと身体と都市は、近代以降、隅々にまで名称=住所が割り振られ、秩序のもとに編成されること(organization)によって、権力が強力に働きかける場所として今なおあり続けている。ミラーのテクストから立ち上がってくるのは、そうした名称=住所の秩序化による区分線を解体し、固定的に分節化された場所を流動化させようとする衝動である。その流れの場に、あたかも細胞分裂を始める卵(らん)のように、さまざまなものに生成する可能性を見出して力強く肯定すること、ミラーの最初の作品である『北回帰線』は、後続の作品群を貫く身体と都市の問題に、そうした衝動を胚胎させたテクストとしてある。
平成23年度冬季研究会
日時:12月3日(土曜日)15:20〜16:50
場所:比治山大学 〒732-8509 広島市東区牛田新町四丁目1番1号
7号館3階第三講義室 (教室番号07305)
研究発表
1.
発表者: 長井 志保 氏(兵庫教育大学大学院)15:20〜16:00
題 目: ヒサエ・ヤマモトの「祝婚歌」における“Inner Vision”の模索
司会者: 吉田 美津 氏(松山大学)
2.
発表者: 本田 良平 氏(福山平成大学)16:10〜16:50
題 目: The Sound and the FuryとAbsalom, Absalom!
—燃え上がり消える炎としての人間像から伝播する波紋としての人間像への変化について—
司会者: 大地 真介 氏(広島大学)
日本アメリカ文学会中部支部
12月特別ワークショップ・忘年会のお知らせ
以下の要領で特別ワークショップと忘年会を開催します。
■ 特別ワークショップ
日時:2010年12月10日(土)午後2時
場所:愛知淑徳大学星ヶ丘キャンパス
13D 教室(1号館3階)
地下鉄東山線星ヶ丘下車・3番出口徒歩約3分
駐車場はございませんので公共交通機関をご利用ください。
テクスト:Tracy Letts, August: Osage County (2009)
ISBN: 978-0-8222-2300-9(ただしエディションは問わない)
司会/講師:藤田淳志氏(愛知学院大学)
講師:柳沢秀郎氏(名城大学)
三輪恭子氏(東邦大学)
社河内友里氏(三重大学)
【12時30分より臨時運営委員会を開催します。】
■ 忘年会のご案内
同日忘年会を開催いたします。参加ご希望の方は12月5日(月)までに、事務局へメール連絡してください。
日時:12月10日(土) 18時〜
会場:ビストロ レズゥドール
http://lesoeufsdor.com/info.html
名古屋市千種区四谷通2-10(本山駅5番出口より徒歩数分)
ルーツストーン ラ・メゾンビルB1F
TEL :052-781-1237
会費:6000円
第55回 日本アメリカ文学会 関西支部大会
日時: 2011年12月3日(土) 14:00開会 (受付開始 13:30)
場所: 武庫川女子大学 MM(マルチメディア)館1階MMホール
〒663-8137 西宮市池開町6−46
TEL: 0798-47-1212(代表)
URL: http://www.mukogawa-u.ac.jp/index.html
プログラム
■ 開会の辞 (14:00) 支部長 水野 尚之(京都大学)
■ フォーラム (14:10)
テーマ「Natural Disaster とアメリカ的想像力」
司会・講師 中 良子(京都産業大学)
講師 林 以知郎(同志社大学)
講師 松岡 信哉(龍谷大学)
講師 石本 哲子(大谷大学)
講師 渡辺 克昭(大阪大学)
(途中20分程度休憩)
■ 閉会の辞 (17:40) 本城 精二(武庫川女子大学)
(会員以外の方も御来聴歓迎いたします)
■懇親会 (18:00頃から) 場所:MM館3階カフェテリア(会費 4000円)
司 会 今村 隆(武庫川女子大学)
*なお、武庫川女子大学には駐車場がありませんので、公共の交通機関をご利用下さい。阪神電車が一番便利です。
日本英文学会東北支部第66回大会プログラム(共催:日本アメリカ文学会東北支部)
時: 2011年11月26日(土)・27日(日)
所: 東北大学川内キャンパス(仙台市青葉区川内27−1)
第一日 11月26日(土)
研究発表
第二室(アメリカ文学部門)
(文学研究棟311講義室)
1.14:30−15:05
ソフト・パワーとしての『ローマの休日』
秋田大学 村上 東
司会 仙台高等専門学校 飯田 清志
2.15:10−15:45
The Wild Palms に於ける「法律」と「ルール」について
産業技術高等専門学校 海上 順代
司会 富士大学 筑後 勝彦
3.15:50−16:25
ドメスティック・アドヴァイザーの小説の系譜
——Helen Campbell を中心に——
岩手大学 秋田 淳子
司会 米沢女子短期大学 宇津まり子
※第一室(イギリス文学部門)では、支部会員の畠山研氏が研究発表を行います。 (文学部第二講義室)
15:10−15:45
愛しき弟はどこ行った?
——第一次大戦下のマンスフィールドの反戦意識と「前奏曲」
東北学院大学大学院 畠山 研
司会 山形大学 中村 隆
第二日 11月27日(日)SYMPOSIA 10:00−13:00
第二部門(文学研究棟311講義室)
ポストモダンとSF
司会・講師 八戸工業大学 高橋 史朗
講師 東北工業大学 高橋 哲徳
講師 福島高等専門学校 中山 悟視
第155回研究談話会を下記の要領にて開催いたします。どうぞお誘いあわせの上、多数お集まり下さいます様ご案内申し上げます。
◆日時:11月26日(土)午後4時〜6時
◆場所:北海学園大学(札幌市豊平区旭町4丁目1番40号)7号館1階 演習室D101
*交通案内:地下鉄東豊線「学園前」駅で降りて3番出口をご利用下さい。
7号館は、地下鉄の上にある6号館から正門をはさんで反対側、平岸通(平岸街道)沿いにあります。
▼題 目:「白い血」という檻──Go Down, MosesにおけるIkeの人種的思考
▼発表者:本村 浩二氏(関東学院大学)
▼司 会:平野 温美氏
▼要 旨:
William FaulknerのGo Down, Moses (1942)第六章の“Delta Autumn”の終盤に、Issac [Ike] McCaslinがアメリカ社会で顕在化しつつある、異人種間の混淆と混血について、悲嘆の意を表明する、有名な場面がある。南部の貴族階級出身で、今や老人(73歳)となっている彼がそこで恐れているのは、人種的差異の喪失がもたらす混乱と無秩序である。そしてその喪失は、この老人の独自のロジックによれば、理不尽な森林破壊が引き金となって生じている。
改めて言うまでもなく、彼の、人種的差異の希求の背後には、人種の“purity”の保持という欲望がある。確かに、批評家Thadious M. Davisが指摘しているように、彼の、世襲財産と所有権の放棄は、当時アメリカ全土で広く受け入れられていた“scientific racism”に逆らう行為となっている。しかしながら、そのポジティヴな意味が、“Delta Autumn”の終盤の場面における心境の表白によって、大いに否定されているのも事実である。
さて、本発表は、Ikeを主人公にしている、いわゆる“the wilderness trilogy”── “The Old People”、“The Bear”、“Delta Autumn”──を主に取り上げるが、それらを従来の研究によく見られた型、つまり、主人公が荒野での神秘的なエピファニー体験に基づき、己の家系の罪深い暗部に開眼していくという、ビルドゥングスロマン(社会的、道徳的、精神的成長の物語)として読むのではない。というのも、彼の長い人生の物語には、厳密な意味で「成長」という二文字がうまく当てはまらないように思われるからだ。
この時代の人種イデオロギーに光を当てつつ、むしろ本発表で試みたいのは、“purity”と”hybridity”をキーワードに使いながら、Ikeの生涯を彼自身の身体に流れているとされる「白い血」との闘争の物語として読むことである。もう少し具体的に言うなら、それは、彼が祖父から受け継いた「白い血」の呪縛にとらわれ、如何に自由になれずに、苦悩しているのかを確認することである。
こうした視点からの読みは、「白人」という人種カテゴリーの標準・規範を問うという意味で、近年盛んなホワイトネス研究が提起している問題を多少なりとも共有することになるであろう。