1. 新刊書
  2. ルイザ・メイ・オルコット著, 和泉邦子/長岡亜生訳. 『働く女の物語』 彩流社, 2026. 3. 31. 四六判616頁, 4,000

ルイザ・メイ・オルコット著, 和泉邦子/長岡亜生訳. 『働く女の物語』 彩流社, 2026. 3. 31. 四六判616頁, 4,000

概要

19世紀のアメリカ、働く女性の真の姿を描く!

 

女性の自立、そして意義ある「仕事」とは何かを描く、『若草物語』のオルコット自身の様々な仕事経験をもとにしてなった小説、初訳。農家の叔父夫婦の元で暮らし、保守的な叔父に監督され単調な仕事に辟易する20歳のヒロイン、クリスティ。彼女は自立することと、自分が心底打ち込める有用でやりがいのある仕事をするという目的を持っていた。だが、今の生活のままでは、農家の嫁になって家事に忙殺されるか、噂好きの気難しい「オールドメイド(小姑のような口うるさい年いった未婚女性)」になるか、絶望して自殺するかの3つの選択肢しかないという考えに行きつき、自身の可能性を試すために周囲の反対を押切りボストンに出たのだった。独立独歩の人生を望む主人公・クリスティは、結婚を全く考えておらず、その意味を否定的に捉えている。そして様々な職業経験を経て成長し、成熟していく姿が描かれることで、型に嵌って身動きが取れなくなっている既存の女性像とは少しでも異なる、女性としての私の可能性を開いていく様子が伺われるのである。