1. 新刊書
  2. 小原文衛, 西山智則編著, 『ホラーの機能 迂回的言語としての映画・文学』 小鳥遊書房, 2026. 3. 31. 四六判280頁, 2,800

小原文衛, 西山智則編著, 『ホラーの機能 迂回的言語としての映画・文学』 小鳥遊書房, 2026. 3. 31. 四六判280頁, 2,800

概要

語られなかった死。見えない暴力。忘却を強いられた記憶。

それらは消えない。

語られないものは、〈迂回的な言語〉=怪物に姿を変えて帰ってくる。

ゾンビ、ゴジラ、亡霊、人工身体、アメリカン・パラノイア、悪魔……。

ホラー映画と文学を横断し、現代社会の深層/無意識を撃ち抜く、ホラーの〈見方・読み方〉の新たなる地平

「ホラー」をもって「悪夢の時代」に対抗せよ!


目次

まえがき

悪夢(ホラー)を見るために(西山智則)

序文

語りえないもの

―迂回的言語としてのホラー(小原文衛 + 西山智則)

 

第一部

ヒストリー、ネイション、アメリカ

第一章

アメリカン・パラノイア

――アメリカン・アイデンティティの「現実」としてのホラー(森有礼)

第二章

見えないモンスターを映すこと

――ジョーダン・ピールの『NOPE/ノープ』における対抗的映画史(菅井大地)

コラム①

帰ってきた恐るべき女/子供たち(1)

――『エクソシスト』とリーガンの妹たち(西山智則)

コラム②

帰ってきた恐るべき女/子供たち(2)

――現代の『ローズマリーの赤ちゃん』としての『オーメン・ザ・ファースト』(西山智則)

コラム③

エコ・ホラー

――人間と環境の相互関係から生じる不安(菅井大地)

 

第二部

身体、サイエンス、文学

第三章

ネクロ・ロボティクス――

二〇世紀アメリカン・ホラーにおける「人間」と「ロボット」の「死」のプロトコルについて(中村嘉雄)

第四章

生命の神秘と恐怖

――『フランケンシュタイン』とポーの「使い切った男」(細川美苗)

コラム④

人と人形

――人造人間のお友達(細川美苗)

コラム⑤

歩く死体

――「世にも奇妙な(愛)の物語」とエドガー・アラン・ポー(西山智則)

コラム⑥

つながる『近畿地方のある場所について』について

――民俗(むら)ホラー、クトゥルフ神話、ヘイトの拡散力(西山智則)

 

第三部

アメリカン・バイオレンス

第五章

鏡のガンマンたち

――一九六九年のアメリカン・ニュー(ホラー)シネマ論(西山智則)

第六章

インターオプティカリティ序説

――『ゾンビ』、『ソルジャーブルー』、サンドクリークの虐殺(小原文衛)

第七章

What’s Eating the United States of America?

―― アメリカ映画における原爆と被爆者イメージの光学/視覚分析(小原文衛)

コラム⑦

『ゴジラ』の陰に

――怪獣SF映画と戦争の記憶(森有礼)

コラム⑧『ジョーズ』、『グリズリー』、『オルカ』

――「亜流作品」の「解釈」としての重要性(小原文衛)

 

あとがき

真面目にホラーを見るために(小原文衛)