概要
目次
はじめに
凡例
第1章 『シスター・キャリー』 ―「断ち切れ」てはいない田舎との絆
1.都市小説として読まれる『シスター・キャリー』
2.田園小説として読む『シスター・キャリー』
3.ドライサーがキャリーに求めた「牧歌」性
4.「ゆり椅子」が示す、アメリカン・パストラリズムの不安定性
第2章 『ジェニー・ゲアハート』 ―自然と、女性と、ノスタルジア
1.レスターとジェニーに示された「都市」と「牧歌」
2.ジェニーの二面性から読む「ノスタルジア」
① 失われつつある「牧歌」
② それでも未だ理想である「牧歌」
第3章 『資本家』、『巨人』 ―「新しい女性」像への懸念
1.三人の女性像の変化に示される「都市」と「牧歌」の関係
① リリアン・センプル ―「都市」に適応できない「牧歌」
② エイリーン・バトラー ―混在する「都市」と「牧歌」
③ ベレニス・フレミング ―ノスタルジアを誘発する「牧歌」
第4章 『天才と呼ばれた男』 ―都市への賛同と牧歌への憧憬
1.ユージーンの女性関係から読み取る「都市」と「牧歌」の関係 ―「牧歌」の影響力
① 「牧歌」的理想像を示すアンジェラ
② スザンヌに示される反因習性
2.芸術の描写から読む「都市」と「牧歌」の関係 ―「都市」化の影響力
① 「牧歌」と「芸術」の連合関係
② 「牧歌・芸術」内にみられる対立
第5章 『アメリカの悲劇』 ―「湖」が物語るアメリカの「パストラル」
1.「湖」が示す自然空間の価値変化
① ビッグ・ビターン湖が示す「牧歌」の世俗化 ―『ウォールデン』との比較
② 娯楽の場としての湖
2.「湖」が示すもう一つの現実 ―地方にみられた階層社会
第6章 『禁欲の人』 ―ベレニスに描かれた理想女性像
1.ドライサーの女性描写
2.結末に描かれた二人の女性像
① ベレニス・フレミング
② アイリーン・クーパーウッド
第7章 『とりで』 ―満を持しての、「新しい女性」登場
1.ソロンと子供たちの対立に示された 「バーンズ家の精神」 対 「時代の精神」
2.境界を壊すおばさんの存在
① 「別の世界への扉」としての役割
② へスターおばさんとは
3.結末にまで潜む「時代の精神」
おわりに
初出一覧
あとがき
・引用/参考文献一覧
・索引