1. 新刊書
  2. 古井義昭著. 『誘惑する他者 メルヴィル文学の倫理』 法政大学出版局, 2024. 3. 12. A4判vi+269+21頁, 3,200

古井義昭著. 『誘惑する他者 メルヴィル文学の倫理』 法政大学出版局, 2024. 3. 12. A4判vi+269+21頁, 3,200

概要

『白鯨』『ビリー・バッド』「バートルビー」をはじめ、安易な解釈を許さない数々の問題作で知られる19世紀米国の大作家メルヴィル。その主要作品群を精読し、誘惑すると同時に理解を拒絶する他者、配達不能郵便(デッドレター)のモチーフ、孤独や共同体や帝国主義的暴力の問題など、書くこと/読むことの根源に関わるテーマを徹底的に掘り下げる。読解への最高の手引きとなる一冊、ここに誕生!

目次

序 章

第一部 他者を求める──孤独な水夫たち

 第一章 『白鯨』における寂しい個人主義

 第二章 『イズラエル・ポッター』における倫理的寂しさ

 第三章 痕跡を書き残す──『ジョン・マーと水夫たち』 における孤独の共同体


第二部 他者を見つける──不気味な自己像

 第四章 他者を貫く──『タイピー』における個人と共同体

 第五章 「誰も自分の父たりえない」──『ピエール』におけるデッドレターと血縁


第三部 他者を取り込む──帝国的欲望

 第六章 時間の暴力に抗う──「エンカンタダス」における不確かな未来

 第七章 差異を超える──「ベニト・セレノ」における認識の詩学


第四部 他者を覗く──沈黙の裂け目

 第八章 秘密の感情──『信用詐欺師』における障害と公共空間

 第九章 バートルビーの机──情動理論とメルヴィル文学

 第十章 ビリーを撃つ──媒介される内面


あとがき

引用文献

索引