概要
アメリカ独立革命後の建国期〜20世紀の転換期にかけて、女性作家12名の作品を取り上げ、「女性の教育」をテーマにアメリカ文学を解読する。
──家庭や社会で、女性は何を学び取っていったのか、作家たちは女性読者をどのように啓発し、導こうとしたのか──
ハナ・ウェブスター・フォスター、マライア・W・スチュアート、E. D. E. N. サウスワース、マリア・スザンナ・カミンズ、アン・スティーヴンズ、ハリエット・ジェイコブズ、オルコット、シャーロット・P・ギルマン、ケイト・ショパン、イーディス・ウォートン、バーネット、ウィラ・キャザー
目次
第I部 建国期からアメリカン・ルネサンスまで
第1章 「共和国の娘の悲劇」というテキスト
──フォスター『コケット』
(野口啓子/津田塾大学教授)
第2章 過激な黒人フェミニストの教育法
──スチュアート『宗教と道徳の純粋原則』
(マーシー・J・ディニウス/ドゥポール大学[イリノイ州シカゴ]教授)
第3章 女性をエンパワーするための小説
──サウスワース『捨てられた妻』
(山口ヨシ子/神奈川大学名誉教授)
第4章 家庭小説における教育のかたち
──ウォーナー『広い、広い世界』からカミンズ『点灯夫』へ
(藤井久仁子/元プール学院大学教授)
第5章 メロドラマの真実
──スティーヴンズ『古き屋敷』
(黛 道子/元日本保健医療大学教授)
第6章 同情と共感を行動力に変えるナラティヴ
──ジェイコブズ『ある奴隷少女に起こった出来事』
(矢島里奈/言語文化研究所客員研究員)
第Ⅱ部 南北戦争から二十世紀転換期まで
第7章 家族の絆と教育
──オルコット『若草物語』を中心に
(池野みさお/津田塾大学教授)
第8章 「オンナ・コドモ」から「オンナとオトコ」へ
──ギルマン「黄色い壁紙」を中心に
(渡辺佳余子/元東京成徳短期大学教授)
第9章 黒人女性に学ぶ真の自分と生き抜く力
──ショパン『目覚め』
(大西由里子/言語文化研究所客員研究員)
第10章 アメリカン・ガールの深層と女性の教育
──ウォートン『歓楽の家』
(相木裕史/津田塾大学専任講師)
第11章 子どもたちの自分育てと自己教育
──バーネット『秘密の花園』
(羽澄直子/名古屋女子大学教授)
第12章 教えと学びの連環
──キャザー『マイ・アントニーア』
(小倉 咲/東邦大学専任講師)