概要
アメリカ初の女性ジャーナリスト、フラーの伝記。著作『五大湖の夏 1943年』『19世紀の女性』のジェンダー論、欧州絵画や歌劇、アメリカ彫刻家の隆盛、新産業都市の疲弊、パリ2月革命の社会主義者や革命家マッツィーニ、ガリバルディの活躍を、フラーの視点から近代の幕開けとして読み解く。
序章
第一章 『五大湖の夏 一八四三年』
――フロンティアの人々とほろびの民
第二章 女性解放論『十九世紀の女性』
――心理という太陽にかしづく娘
第三章 イギリス――過去と現在
――壮麗なエディンバラ城と新産業都市のスラム化
第四章 二月革命前夜のフランス
第五章 ジョルジュ・サンドとショパン
――革命運動家アダム・ミツキェヴィチ
第六章 アメリカの彫刻家誕生
――ヨーロッパのネオクラシシズム彫刻
第七章 イタリアの近代化
――カトリック社会と一八四八年春の革命
第八章 人民とは誰か――マッツィーニとフラー
第九章 ローマ共和国の樹立と崩壊
第十章 エピローグ
注
あとがき