1. 新刊書
  2. 大場健司著. 『1960s 失踪するアメリカ―阿部公房とポール・オースターの比較文学的批評』 春風社, 2022. 12. 12. 四六判415+xv頁, 4,500

大場健司著. 『1960s 失踪するアメリカ―阿部公房とポール・オースターの比較文学的批評』 春風社, 2022. 12. 12. 四六判415+xv頁, 4,500

概要

「失踪」を鍵語に、作品群から1960年代の時代相を浮かび上がらせる。

「失踪」とは、かけがえのない個人になるためのプロセスだ。

目次

序 章

第一部 脱アメリカの物語

第一章 砂の歌―安部公房『砂の女』とアメリカ文学の「辺境」

第二章 穴の水脈―安部公房『砂の女』とポール・オースター『闇の中の男』


第二部 アメリカ文学との相互交通

第三章 「既成事実」からの失踪―安部公房『燃えつきた地図』とアメリカ文学の「都市」

第四章 「ピカソの石版画」から「泣く女」へ


第三部 エッセイと同時代言説

第五章 一九五〇年代日本におけるアメリカ論ブームと安部公房

第六章 生々しい素顔―安部公房「ミリタリィ・ルック」と軍服をめぐる同時代言説

第七章 SF的想像力と遊牧民―安部公房「異端のパスポート」と人類の起源


終 章
参考文献
初出一覧
あとがき
事項索引/人名索引