1. 新刊書
  2. 佐久間みかよ、橋川健竜、増井志津代、小倉いずみ編著. 『改革が作ったアメリカ 初期アメリカ研究の展開』 小鳥遊書房, 2023. 3. 20. A5判302頁, 3,400

佐久間みかよ、橋川健竜、増井志津代、小倉いずみ編著. 『改革が作ったアメリカ 初期アメリカ研究の展開』 小鳥遊書房, 2023. 3. 20. A5判302頁, 3,400

概要

文学、宗教、歴史、文化をカバーする多角的な論考と、

先端的な視座から重要事項を俯瞰するエッセイにより、

学際的なアプローチで初期アメリカ研究を更新する。

目次

◉序章

初期アメリカ学会論集刊行にあたって(編者代表 佐久間みかよ) 

◉第一章

ロジャー・ウィリアムズ寛容論の背景

——類型化と論点整理(森本 あんり) 

◉第二章

外交・戦争・条約によるイギリス人—先住民関係の形成と変革

——一六〇七—一七〇一(森 丈夫) 

【キーワード・エッセイ】

①ポカホンタス——その人物像と先住民論的転回の行方(塚田 浩幸) 

②アングリカン(イングランド国教会)(矢島 宏紀) 

◉第三章

ベン・ジョンソンの「新世界」と急進派ピューリタニズム

——宮廷仮面劇と宗教的熱狂(荒木 純子) 

◉第四章

サミュエル・シューワルのメキシコ幻想(佐久間 みかよ) 

◉第五章

ジョナサン・エドワーズ「忠実なナラティヴ」における少女たちの回心

——アビゲイル・ハッチンソンとフィービ・バートレットの場合(増井 志津代) 

【キーワード・エッセイ】

③初期アメリカにおける子育て

——スウォッドリングとクレイドル・ボードから考える(大鳥 由香子) 

④エドワード・テイラー(皆川 祐太) 

⑤メソジスト運動

——ホイットフィールドから『アンクル・トムの小屋』まで(星野 文子) 

◉第六章

北米大陸形成史事始

——一七四三年の内陸探検とフィラデルフィア啓蒙(鰐淵 秀一) 

◉第七章

独立戦争期を綴った船乗り

——迷える愛国派・厭戦の無党派(笠井 俊和) 

◉第八章

大西洋世界のなかのアメリカ建国期

——ジョン・モールトン船長関連新史料の一考察(和田 光弘) 

◉第九章

大統領期マディソンの北米辺境政策

——西フロリダ併合宣言(一八一〇年)を中心に(遠藤 寛文) 

【キーワード・エッセイ】

⑥初期アメリカにおける医療と女性の役割(天野 由莉) 

⑦グリムケ姉妹

——奴隷制廃止運動と女権運動のパイオニア(佐野 陽子) 

⑧クエイカーとホーソーン(大野 美砂) 

◉第一〇章

建国期アメリカの女性と読書

——小説が広げた女性の領域(田辺 千景) 

◉第一一章

ガブリエルの叛乱

——未曾有の大嵐によって頓挫した大規模奴隷蜂起計画(白川 恵子) 

◉第一二章

奴隷制廃止をめぐるエマソンの視座

——変貌する社会と知識人の役割(小倉 いずみ) 

◉第一三章

「鉄道以前の時代」という歴史意識

 ——ストウ文学にみるアメリカ地方主義文学の伝統(若林 麻希子) 

【キーワード・エッセイ】

⑨一九世紀前半の通史と経済(橋川 健竜) 

◉終章

初期アメリカ学会の原点とこれから(大西 直樹)
索引