1. 新刊書
  2. 尾崎俊介著. 『14歳からの自己啓発』 株式会社トランスビュー, 2023. 3. 20. 四六判350頁, 2,200

尾崎俊介著. 『14歳からの自己啓発』 株式会社トランスビュー, 2023. 3. 20. 四六判350頁, 2,200

概要

『カーネギー自伝』『学問のすすめ』『7つの習慣』 『ザ・シークレット』『思考は現実化する』 『夜と霧』 『人を動かす』『フロー体験』……

自己啓発本を「文学」として読むと見えてくる、豊饒な世界。あらゆる自己啓発本が追い求めてきたたったひとつの「答え」とは?


目次


十四歳のあなたに――前書きに代えて


第1章  自己啓発本とは何か

JKB(=自己啓発本)とは何か?

「怒れる神」を否定したスウェーデンボルグ

リンゴの木と共に広まったスウェーデンボルグ主義

アメリカの顔 ベンジャミン・フランクリン

アメリカ初(=世界初)の自己啓発本の中身

昭憲皇太后と福沢諭吉

JKBが普及する条件

自助努力する国は栄える

コーヒー・ブレイク: 異色の師弟関係、スウェーデンボルグとヘレン・ケラー


第2章  「自助努力系自己啓発本」の系譜

インサイド・アウトの「静かな革命」

もう一人の巨人:アンドリュー・カーネギー

免罪符の発見

「JKBライター」の誕生

サミュエル・スマイルズと『自助論』

アメリカ版スマイルズ:ラッセル・コンウェルの『ダイヤモンドを探せ』

自助努力系JKBの系譜①:『前進あるのみ』

自助努力系JKBの系譜②:『ガルシアへの手紙』

自助努力系JKBの系譜③:『誰も知らない男』

自助努力系JKBの系譜④:『バビロンの大富豪』

二十世紀最大・最良の自助努力系JKB:『7つの習慣』

自助努力系JKBよ、永久に

コーヒー・ブレイク: クール・ジャパンの至宝、「まんが版自己啓発本」


第3章  「引き寄せ系JKB」の登場

引き寄せの法則

馬鹿馬鹿しいにもほどがある?

フィニアス・クインビーと「キリストの科学」

精神療法の流行

エマソン登場

ニューソート――新しい考え方

精神療法/ニューソートから「引き寄せの法則」へ

チャールズ・ハアネルと「ビル・ゲイツ伝説」

ウォレス・ワトルズの『金持ちになる科学』

ジェームズ・アレンの『「原因」と「結果」の法則』

百花繚乱! 引き寄せ系JKBの系譜

ロンダ・バーンの役割

コーヒー・ブレイク: 「引き寄せ系JKB」の落とし穴


第4章  引き寄せの実践

過激化する引き寄せ系JKB

量子力学と「引き寄せの法則」

「引き寄せの法則」の実践作法

本当に引き寄せることはできるのか?

更なる実験と、実験をして分かったこと

それでも願いは叶う

ベストセラー作家が最初にしたこと

「引き寄せの法則」に対する批判

どちらがあなたにとって「優しい」考え方なのか

世界は変えられない、変えられるのは自分だけ

自己責任上等!

コーヒー・ブレイク: 自己啓発思想と映画


第5章  人間関係をめぐる自己啓発本

「起業」から「出世」へ

デール・カーネギーの登場

名著『人を動かす』誕生秘話

逸話系JKB

デール・カーネギーの「黄金律」

十四歳にとっての人間関係

アルフレッド・アドラーの至言

トーマス・A・ハリスの『幸福になる関係、壊れていく関係』

人間関係が壊れる理由

気づけば変われる

目指すところは同じ「私はOK、あなたもOK」

コーヒー・ブレイク:成長する『人を動かす』

 

第6章  女子のための自己啓発本

二重らせん構造のJKB

「学校」という名の階層社会

マーヤの挑戦

意外なことに、すんなりと……

女性が落ちる「自信のなさ」という落とし穴

自信が持てない女性の末路

なぜ女性は自信(=自己肯定感)を持てないのか?

「自信」は後からやってくるものではない!

コーヒー・ブレイク:「ポリアンナイズム」の危険性


第7章  愛するとは許すこと――めくるめく「ACIM」の宇宙観

怒りのぼろきれ

いかに「許す」か

『奇跡のコース』が教えること

人間の「自由意志」を神は見ているだけ

あなたは、許せるか?

コーヒー・ブレイク: 心のクリーニング、「ホ・オポノポノ」の教え


第8章  来世があると考えると、勇気が湧いて来る⁉

死を怖れなかったソクラテス

キューブラー=ロスの死生学と死後生研究

レイモンド・A・ムーディ・ジュニアが証明した「死後の生」

臨死体験の自己啓発効果

「死後の世界」の向こう側

「前世記憶」と「生まれ変わり」

生まれ変わりを想定すると、何が変わるのか?

人生に無駄なし

コーヒー・ブレイク:エリザベス・キューブラー=ロスの葬儀


第9章  「今、ここ」を生きる

勇気のつけ方

自己啓発思想における「今、実はここ」

アメリカに伝わった東洋の神秘

迷走する瞑想ブーム

ホセ・シルヴァ・マインドコントロール法

鈴木俊隆が伝えた「坐禅」

チクセントミハイの「フロー理論」

「マインドフルネス」の登場とティク・ナット・ハン

人間ティク・ナット・ハン

「今、ここ」を生きる

コーヒー・ブレイク:日本発!

「レス・イズ・モア」の自己啓発


自己啓発思想の「バルス!」――結びに代えて