1. 新刊書
  2. マーガレット・アトウッド著, 出口菜摘訳. 『パワー・ポリティクス』 彩流社, 2022. 8. 10. 四六判131頁, 2,000

マーガレット・アトウッド著, 出口菜摘訳. 『パワー・ポリティクス』 彩流社, 2022. 8. 10. 四六判131頁, 2,000

概要

「わたし」と「あなた」男女の私的な物語は地球規模の闘争へ


不穏な空気に包まれたデビュー作の詩集『サークル・ゲーム』(1966)〔彩流社、2020〕と対になる作品。

『サークル・ゲーム』の閉塞的な人間関係から、本作『パワー・ポリティクス』(原著1971)は「権力ゲーム」へとテーマが広がり、そのイメージやモチーフは、後の小説で鮮やかに展開される。

三部構成で45篇が収められ、そのうち十二篇にタイトルがつけられている。各セクションの冒頭には四行からなる短い詩が置かれ、そのセクションの基調をなしている。


目次

彼はふたたび現われる

彼を避けようと彼女は考える

彼らは外食する

彼は異様な生物学的現象である

彼らの態度は異なる

彼らは空を旅する

些細な戦略 もっと良いやり方がある

彼は東から西へ向かう

彼らは敵国

扉のそとでのためらい

最後に目にした彼