1. 新刊書
  2. 日本ヘミングウェイ協会編著. 『ヘミングウェイ批評:新世紀の羅針盤』 小鳥遊書房, 2022. 3. 31 A5判351頁, 3,600

日本ヘミングウェイ協会編著. 『ヘミングウェイ批評:新世紀の羅針盤』 小鳥遊書房, 2022. 3. 31 A5判351頁, 3,600

概要

ヘミングウェイという水平線へ向かうための論考をこの一冊に凝縮!

最新の批評動向などを取り入れた新たなアプローチ。

ヘミングウェイ伝記研究の刷新をはかる、15本の書き下ろし論文を収録

目次

まえがき  (今村楯夫)

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海図—新世紀のヘミングウェイ研究に向けて(辻 秀雄)

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第一部 ヘミングウェイ文学の原風景

◉第一章

ヘミングウェイが描いたアメリカ—鉄道を中心にして(千葉義也)

◉第二章

情報の圧縮と留保が生み出す効果とそのスタイルの源流を探る(倉林秀男)

◉第三章

隠喩としての「吐き気」—一九一八年パンデミックと「兵士の故郷」再読

(フェアバンクス香織)

 

第二部 テクストの戦略

◉第四章

ハロルド・クレブズの傷—「兵士の故郷」と二つの物語(前田一平)

◉第五章

ランニング・ブル、ライティング・アーネスト—伝記的語りの政治性(中村嘉雄)

◉第六章

つきまとう『暗い笑い』—『春の奔流』における帰還兵と黒人(中村 亨)

◉第七章

ジェイク・バーンズの欲望の視線—不倫小説として読む『日はまた昇る』(高野泰志)

 

第三部 抵抗するテクスト

◉第八章

「簡単な質問」精読—翻訳状況、テクスチュアリティ、セクシュアリティ(辻 秀雄)

◉第九章

幻影のゴールデンゲート

—『武器よさらば』と〈抵抗する読者〉を架橋するために(山本洋平)

◉第十章

ポーリーン・ファイファーがヘミングウェイにもたらした創造性

—ジェンダー越境性・カトリック信仰・悪女表象(古谷裕美)

◉第十一章

ヘミングウェイ作品の中のマーサ・ゲルホーン(平井智子)

 

第四部 人生と物語の狭間で

◉第十二章

『誰がために鐘は鳴る』とスペイン・「ジプシー」の神秘主義(本荘忠大)

◉第十三章

ヘミングウェイの小切手簿—『海流の中の島々』にみる作家の家計(柳沢秀郎)

◉第十四章

チンクとヘム

—エリック・エドワード・ドーマン=スミス(オガワン)との友情(真鍋晶子)

◉第十五章

作家と編集者 二〇年の軌跡—ヘミングウェイとパーキンズの交歓(今村楯夫)

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あとがき (千葉義也)

索引