1. 新刊書
  2. 入子文子著. 『複眼のホーソーン』 小鳥遊書房, 2022. 3. 29. A5判282頁, 3,200

入子文子著. 『複眼のホーソーン』 小鳥遊書房, 2022. 3. 29. A5判282頁, 3,200

概要

図像/言葉、語り手の逆説、米国/英国、二つのイングランド……。

ヨーロッパの精神史に通暁した著者が活写するホーソーンの複眼的想像力!

日本を代表するホーソーン研究者・入子文子遺稿集

目次

Centenary 版書 情報

第一部   〈処女作〉のめがね――『ブライズデイル・ロマンス』の 眼的想像力

第一章  夢と崩壊の逆説  ――『ブライズデイル・ロマンス』論

第二章  語り手カヴァデイルの語りをめぐって

 

第二部   図像と言葉――ジャンルを貫く想像力

第三章  “Tombstone” を特定する――『緋文字』覚え書き

第四章  高貴なる針仕事――ヘスター・プリンの系譜

第五章  小さな赤い手――〈あざ〉の図像学

第六章  ホーソーンの〈みた〉二つのイングランド―― 蔦(アイヴィー)をめぐる瞑想

 

第三部  追憶のなかの戦争――大西洋を貫く想像力

第七章  「ある鐘の伝記」を読む――ホーソーンにおける歴史と詩学の交錯

第八章  ホーソーンの〈ジョージ・ワシントン〉――歴史と詩的想像力の交錯

第九章  ホーソーンと追憶のなかのウルフ――『英国ノート』を通して


初出一覧

解説「幸いなひと」橋本安央

あとがき 中村善雄
出版元からの付記
索引