今年10月3日に、日本教育学会事務局から、今回の問題について日本アメリカ文学会としてどのような対応を考えているか、10月7日までに回答していただきたい旨のアンケートが届きました。その際には、日本アメリカ文学会の方針協議機関である代議員会の構成上、数日間での決定は困難である旨の回答をいたしました。その後、日本教育学会会長の広田照幸氏から、私に宛てて、日本学術会議第25期推薦会員任命拒否に関する人文・社会科学系学協会「共同声明」への日本アメリカ文学会の参加・賛同の要請がまいりました。その「共同声明」は以下の通りです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私たち人文・社会科学分野の1XX学協会は、日本学術会議が発出した2020(令和2)年10月2日付「第25期新規会員任命に関する要望書」に賛同し、下記の2点が速やかに実現されることを強く求めます。
1.日本学術会議が推薦した会員候補者が任命されない理由を説明すること。
2.日本学術会議が推薦した会員候補者のうち、任命されていない方を任命すること。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私個人は、今回の政府の対応は由々しきことと思っております。ただ、日本アメリカ文学会全体としてどのような行動を取るかについては、会員の皆様は様々なご意見をお持ちだと推察します。それゆえ、今回の要請に対する回答を、私個人の「共同声明」への賛同とさせていただきました。この件に関しまして、会員の皆様のご理解を賜り、また忌憚のないご意見をいただきたく存じます。
日本アメリカ文学会会長 水野尚之