1. 新刊書
  2. 飯野友幸著. 『フランク・オハラ——冷戦初期の詩人の芸術』 水声社, 2019. 1. 15. 四六判219頁, 2,500

飯野友幸著. 『フランク・オハラ——冷戦初期の詩人の芸術』 水声社, 2019. 1. 15. 四六判219頁, 2,500

概要

すべては気まま

1950-60年代のニューヨーク、ポロックやギンズバーグ、ケージやフェルドマンといった作家・芸術家の間を飛び回って早世した詩人、フランク・オハラ。パーティの片隅で、散歩の途中で、あてもなく書き散らかされた詩は、内面の告白とも霊感による予言とも異なる、独自の境地へといかにして達しえたのか。

戦後の狂騒と冷戦の抑圧の下で、あたうかぎり己の生と詩に自由を与えた異能に迫る!

目次

序   

第1章 シュルレアリスムから離れて——オハラと絵画(1)   

第2章 冷戦に封じ込められて——オハラと絵画(2)   

第3章 ラフマニノフ、フェルドマン——オハラと音楽   

第4章 一歩離れて——オハラの詩と個性   

エピローグ   

付録 フランク・オハラ詩選   

註/略年譜/参考文献/あとがき