1. 各支部からのお知らせ
 

各支部からのお知らせ


北海道支部
2011/12/28

第156回研究談話会を下記の要領にて開催いたします。どうぞお誘いあわせの上、多数お集まり下さいます様ご案内申し上げます。

 

◆日時:1月21日(土)午後4時〜6時

◆場所:藤女子大学(札幌市北区北16条西2丁目)新館5階 558室

*交通案内:地下鉄南北線「北18条前」下車、徒歩5分

 

▼題 目:「私は流れるものすべてを愛する」

――ヘンリー・ミラー『北回帰線』における流れの場としての身体と都市

▼発表者:井出 達郎氏(北海道大学大学院)

▼司 会:上西 哲雄氏(東京工業大学)

▼趣旨:

『南回帰線』のエピグラフ「卵巣の市電に乗って」に典型的にみるように、ヘンリー・ミラーの一般的なイメージは、身体性を猥褻的に強調する作家というものだろう。しかし、この標準的な見方は、ミラーに真に特徴的なものを見落としてしまう。このエピグラフで真に特徴的なもの、それは、卵巣という身体の一器官(organ)が、市電という都市の一機関(organ)と結びつけられている点である。この点に注目して彼の作品群を読むと、身体を都市のように描く場面、また都市を身体のように描く場面が多いことに気づく。では、なぜミラーは身体と都市を結びつけて描くのか。

今発表は、ミラーの実質的な処女作である『北回帰線』(1934年)を取りあげ、ミラーにおける身体と都市の結びつきの問題に対して、彼が二つの場所を同じ流れの場として描こうとしている、という解釈を提示する。もともと身体と都市は、近代以降、隅々にまで名称=住所が割り振られ、秩序のもとに編成されること(organization)によって、権力が強力に働きかける場所として今なおあり続けている。ミラーのテクストから立ち上がってくるのは、そうした名称=住所の秩序化による区分線を解体し、固定的に分節化された場所を流動化させようとする衝動である。その流れの場に、あたかも細胞分裂を始める卵(らん)のように、さまざまなものに生成する可能性を見出して力強く肯定すること、ミラーの最初の作品である『北回帰線』は、後続の作品群を貫く身体と都市の問題に、そうした衝動を胚胎させたテクストとしてある。


中・四国支部
2011/12/03

平成23年度冬季研究会

日時:12月3日(土曜日)15:20〜16:50

場所:比治山大学 〒732-8509 広島市東区牛田新町四丁目1番1号

7号館3階第三講義室 (教室番号07305)

 

研究発表

1.

発表者: 長井 志保 氏(兵庫教育大学大学院)15:20〜16:00

題 目: ヒサエ・ヤマモトの「祝婚歌」における“Inner Vision”の模索

司会者: 吉田 美津 氏(松山大学)

 

2.

発表者: 本田 良平 氏(福山平成大学)16:10〜16:50

題 目: The Sound and the FuryとAbsalom, Absalom!

―燃え上がり消える炎としての人間像から伝播する波紋としての人間像への変化について―

司会者: 大地 真介 氏(広島大学)