1. 下河辺美知子『モンロー・ドクトリンの半球分割 トランスナショナル時代の地政学』彩流社,2016.6.20, 四六判303頁,  \ 2,800

下河辺美知子『モンロー・ドクトリンの半球分割 トランスナショナル時代の地政学』彩流社,2016.6.20, 四六判303頁,  \ 2,800

概要

 「アメリカ大陸対ヨーロッパ大陸」を宣言した1823年の「モンロー・ドクトリン」は、地球という巨大空間を東半球と西半球に二分割するものであった。グローバリゼーションという地球規模の運動が資本主義的な均一化を押し進めるなか、その地政学と文化史の連動を歴史、文学、音楽、映画など多角的なパースペクティヴから解き明かす。



目次

序にかえて モンロー・ドクトリンの半球分割

      地球(グローブ)についてのメンタル・マップ (下河辺美知子)

 

第一部 西半球への入り口

 

第一章 黒い半球 

    『ブレイク』におけるトランスナショナリズム再考 (古井義昭)

 

第二章 ホーソーンとキューバ

    「ラパチーニの娘」、『キューバ・ジャーナル』、『フアニタ』 (高尾直知)

 

第三章 メルヴィルとキューバをめぐる想像力

    「エンカンタダス」と『イスラエル・ポッター』における海賊(フィリバスター) (小椋道晃)

 

第二部 ラテン・アメリカからのメッセージ

 

第四章 「善き隣人」のリズム

    ラルフ・ピアとラテン音楽、一九三二―一九四五 (大和田俊之)

 

第五章 「長崎の鐘」と(ラテン)アメリカ

    モンロー・ドクトリンの音楽的地政学 (舌津智之)

 

第三部 半球のつなぎ目としての太平洋

 

第六章 不確かな半球

    世紀転換期ハワイにおける日本人劇場建設とモンロー・ドクトリン (常山菜穂子)

 

第七章 航空時代とアフリカ系アメリカ文学の惑星

    ウォルター・ホワイトのアイランド・ホッピング (竹谷悦子)

 

第四部 アメリカの中のモンロー・ドクトリン

   

第八章 南部の西漸と南進

    ゾラ・ニール・ハーストンのクラッカー表象 (新田啓子)

 

第九章 近代化された情動

    カルメン・ミランダとレヴューの終焉 (日比野 啓)

 

第十章 モンローは誘惑する

    アメリカ最後の一線 (巽 孝之)

 

あとがき